イールドワークで身体を整えることを
考えるときに動的平衡はとても役立つ。
動的平衡とは
生きているということは絶えず流れの中にある。
絶えず何かをうけとり絶えず何かを渡しており、利他的な行為が生命本来のあり方という考え。
これはイールドでいうところのクライアントとプラクティショナとの間(ま)
位置関係からくる感覚を受け取ったり渡したりしている部分が近しい。
一見クライアントのみ受け取っているように見えるが、お互いに利他的に関係しあっている。
生命現象は動的平衡なので
押せば押し返してこようとする。
沈めれば浮かんでこようとする。
外的作用に対して反応してくるのが生命現象。
重力や微小なタッチを介して反応を促し、自己治癒のシステムを立ち上げる。
これはイールドワークの特筆すべき点と重なる。
身体は絶えず自分を壊しながらエントロピーを捨ててゆく、そして新たに獲得することを繰り返す。
イールドワークにより休息し、
促された流れによって、
身体内部にできたスペース、外側に広がった空間に収まってゆき身体構造が変化する。
エントロピーが捨てられてその隙間に新たなものが入ってくるという部分には素直に頷ける。
福岡伸一さんのお話し
大変面白い話です。
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